新生児と呼ばれる時期を過ぎ、首も座り始める生後3ヶ月頃。

あなたも赤ちゃんとの生活に慣れてきて、少し余裕ができるはずのこの時期になぜかおっぱいを嫌がる赤ちゃんが急増します。


実際に、よく耳にするお悩みはこんなこと…

  • 授乳しようしても泣いて嫌がる
  • 授乳中に突然泣き出してしまう
  • 顔を真っ赤にしてのけ反って怒る
  • 時間を空けても母乳を飲んでくれない

あなたも今、こんなことで悩んではいませんか?


赤ちゃんが授乳を嫌がると、どうしたら良いのか分からず不安になりますよね。

実は、こんなことを書いている私も、つい数日前まで赤ちゃんに授乳を拒否されていたんです(汗)

赤ちゃんに授乳を拒否され、「このままおっぱいを飲まなくなるんじゃ…」と不安でいっぱいになった私は、ネットや本を使って赤ちゃんが授乳を嫌がる原因を調べまくりました。

その結果、赤ちゃんが授乳を嫌がる驚きの原因とその解決策を見つけることができたんです!

今回は、私と同じように赤ちゃんが授乳を嫌がって悩んでいるあなたのために、私が調べた授乳拒否の原因から解決策までを詳しくまとめてみました。

これを読んで、授乳の悩みをすっきり解決しちゃいましょう!


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授乳を嫌がるホントの原因とは?

お腹が空いているはずの時間なのに、おっぱいを嫌がってしまう…。

一体なぜ!?それには、こんな原因があったんです!

   

お腹が空き過ぎている!

授乳間隔が空き、空腹のピークを迎えた赤ちゃんは、とにかく急いで飲もうとします。

すると、早く飲みたい!という気持ちばかりが先走ってしまい焦りから上手に飲めないことがあります

お腹が空いているのに、うまく飲めない!

そんな状態にイライラして泣いているのかもしれません。

また、完母ではなくミルクとの混合で育てている場合には、哺乳瓶の乳首の方が弱い力でたくさんミルクが出てくるので、空腹時はより飲みやすい哺乳瓶を要求して泣くこともあります。

母乳が出過ぎている

母乳が勢い良く出過ぎていることも、赤ちゃんが授乳を嫌がってしまう原因のひとつ。

あまりに勢い良く母乳が出ると、赤ちゃんの飲むペースが追いつかず、息苦しくなったり、むせたりしてしまいます。

その結果、飲みにくいので授乳を嫌がってしまうことも(;´Д`)

体勢が合わない

赤ちゃんは、ちょっとした抱き方の違いで授乳を嫌がってしまうことがあります。

今までと変わらない抱き方で授乳していても、赤ちゃんの気分が変わって、他の体勢での授乳を要求しているのかも?

また、なんとか飲んでもらおうと顔を押し付けたり、無理やりおっぱいをくわえさせよう経験もあると思います。

こうしたことがあると、赤ちゃんはそれを覚えていて、授乳の体勢をとっただけで嫌がってしまう場合がありますよ。

産後の生理再開

産後の生理が再開すると、母乳の味が変わると言われています。

母乳は血液を元に作られているのですが、生理が始まるとその分経血として血液が体外に出てしまい、母乳が薄まってしまうからです。

赤ちゃんの舌は味を認知する味蕾の数が非常に多く、わずかな味の違いにも敏感ですから、母乳が薄まっただけで嫌がってしまうことがあります。

又、生理が再開すると母乳の分泌量も減る傾向にあるので、思うように量が飲めずに泣いているかもしれません。

生理が再開している、もしくは、生理が来そうな兆候がある場合には母乳の味の変化が原因として考えられるでしょう。

乳頭混乱

これは主に、母乳とミルクの混合で育てている赤ちゃんに当てはまる原因です。

実は、ママの乳首と哺乳瓶やおしゃぶりなどの乳首では、口に入れた時の感触や吸い方が異なります。

そのため、母乳とミルクを交互に与えているうちに、赤ちゃんが乳首の違いに混乱して吸い方が分からなくなり、上手に飲むことができなくなってしまうのです。

これが『乳頭混乱』と呼ばれる状態です。

乳頭ストライキ

哺乳ストライキとも言われ、赤ちゃんの情緒の発達によりおっぱいを拒否する状態のこと。

情緒の発達、つまり心が成長するにつれて、些細なこと(例えば、ママの匂いが違ったり、授乳場所が違うなど)で不安感を感じ、おっぱいを嫌がってしまうのです。

この乳頭ストライキは長引くことが多く、概ね数週間、長ければ数ヶ月続くこともあります。


赤ちゃんの授乳



赤ちゃんが授乳を嫌がるのに、こんなにたくさんの理由があったなんて驚きです。

あなたも思い当たることがあったのではないでしょうか。

さて、原因が分かれば、あとは対策を考えるだけ!

続いては、赤ちゃんが授乳を嫌がるときの解決策を見ていきましょう。


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授乳を嫌がるときの解決策

どんなにあやしても、泣いてばかりでおっぱいを飲んでくれない赤ちゃん…。

でも実は、先ほどお話した原因を踏まえてちょっとした工夫をするだけで、すんなり授乳ができるようになるんです。

それではいよいよ、具体的な解決策を見ていきたいと思います!

解決策その① 授乳間隔を空け過ぎない

赤ちゃんがお腹いっぱいのときは、いくら授乳しようとしても飲んではくれません。

ある程度授乳間隔を空け、お腹が空く頃に授乳するのが基本です。

しかし、だからと言って授乳間隔を空け過ぎてしまうと、赤ちゃんが空腹のピークに達してしまい、パニックで上手におっぱいを飲めない状態になる可能性があります。

そのため、授乳間隔を空け過ぎず、赤ちゃんがぐずり出したら早めに授乳すると良いでしょう。
   
生後3ヶ月頃の授乳間隔の目安は3時間〜4時間間隔、1日に6〜8回です。

赤ちゃんによってペースは異なりますが、目安として覚えておきましょう♪

解決策その② 授乳前に搾乳する

授乳を始めてすぐは、おっぱいの出が良く、赤ちゃんが飲むペースよりも早くどんどんと母乳が出てしまうことがあります。

特に、授乳間隔が空いたあとの授乳は、母乳がしっかり蓄えられているため勢い良く出やすい状態です。
  
あまりに母乳が出てしまうと赤ちゃんにとっては飲みにくく、嫌がってしまうため、授乳直前に少し搾乳しましょう。

こうすることで、母乳過多を防ぎ、赤ちゃんが無理なく飲むことができますよ^^

解決策その③ 抱き方を変える

赤ちゃんが授乳を嫌がるのは、抱き方に不満があるならかもしれません。

少し体勢を変えるだけで赤ちゃんの気分も変わるので、授乳の際の抱き方に工夫をしてみましょう。

多くのママの授乳スタイルである、横抱き加えて、こんな授乳スタイルもあるので参考にしてくいださい!

  • 縦抱き
  • 赤ちゃんをママの太ももにまたがらせ、縦抱きの状態で授乳します。

  • フットボール抱き
  • 赤ちゃんの頭がおっぱいの位置に来るように調節しながら、赤ちゃんを小脇に抱えて授乳します。

  • 立って横抱き
  • 普段の横抱きの状態から立ち上がり、揺らしながら授乳します。



ほかにも授乳の際に授乳クッションを使っている場合は、授乳クッションの高さが適切かも確認してみましょう。

赤ちゃんが成長して大きくなるにつれ、授乳の高さや位置も少しずつ変わります。

高さが合わず赤ちゃんが無理な体勢になっていないかどうか、今一度確かめてみてくださいね。

解決策その④ 鉄分を摂る

母体の生理再開で、母乳が薄まったり分泌量が減ったりすると、敏感な赤ちゃんは授乳を拒否してしまうことがあります。

しかしながら、産後の生理再開はコントロールできるものではありません。

ですので、生理が再開したときは、血液量ができるだけ減らないように、血液の元となる鉄分を積極的に摂取しましょう。

鉄分の多い食品は、こんなものが挙げられます。

  • レバー(豚肉・鶏肉)
  • 牛赤身肉
  • しじみ
  • ほうれん草

また、授乳中のママのための、鉄分サプリなども販売されています。

安全なものであることを確認した上で、そうしたサプリを利用することもひとつの方法ですね。

解決策その⑤ 母乳を優先的に

母乳を与えたり、哺乳瓶でミルクを与えたりを繰り返していると乳頭混乱を起こしやすくなります。

今後、できるだけ母乳で育てたいと考えているならば、哺乳瓶をできるだけ使わずに、母乳を優先的に与えるようにしましょう。

こうすることで、おっぱいの吸い方をしっかり赤ちゃんに覚えてもらうことができます。

ミルクを足さないと栄養面が心配…という場合には、まず母乳から与えて、足りない分だけミルクで補うようにするのがおすすめです。

  

解決策その⑥ 赤ちゃんを安心させてあげる

赤ちゃんはとってもデリケート。

あなたのちょっとした表情の変化などを敏感に感じ取り、それが授乳に影響してしまうことがあります。

疲れているときの授乳や、夜中の授乳では、ついついイライラして険しい表情になってしまったり、赤ちゃんに優しく声をかけることができないこともありますよね。

そんなときは、授乳前に深呼吸をして、気持ちを落ち着けてから授乳するようにしてください。
 
あなたのイライラや焦りは、赤ちゃんに伝わってしまいます。

穏やかな気持ちで授乳することが大切ですよ。
 
また、授乳の際にいつも使っているタオルケットなどがあれば、それをかけてあげたり、にぎらせてあげるだけでも安心感がアップしますよ。

こうした工夫をして、赤ちゃんが安心しておっぱいを飲めるようにしてあげましょう!



これらが、赤ちゃんが授乳を嫌がるときに効果的な解決策です。

どれも難しいことではありませんよね!

ポイントは、赤ちゃん目線に立って考えてあげること

赤ちゃんが安心して、気持ちよくおっぱいを飲めるよう、サポートしてあげましょう!


ちなみに、我が家の場合は、母乳の出過ぎと抱き方が原因だったようです…。

授乳前の搾乳と、縦抱きの授乳に変更したことであっさりと授乳拒否を乗り切ることができました!

必ずしも、原因はひとつとは限りません。

いろいろな方法を試して、赤ちゃんが何を要求しているのか見極めることが大切ですよ♪


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授乳を嫌がる風邪・病気

赤ちゃんが授乳を嫌がる原因とその解決策を見てきましたが、どれも思い当たらない、どれを試してもダメ…。

それはもしかしたら、赤ちゃんの体調が悪いのかもしれません!

次の項目に、当てはまるものはないかチェックしてみてください。

  • 唇に白いミルクカスのようなものがついている
  • 口の中の頬の内側にミルクカスのようなものがついている
  • 舌が真っ白になっている
  • 口の中に、口内炎(白い円形で、縁がピンク色)ができている

もし、この中のどれかに当てはまる場合は、風邪や病気になっている可能性があります。

主に考えられる風邪・病気は以下になります。

鵞口瘡

見慣れない漢字ですが、これは【がこうそう】と言い、赤ちゃんに多い病気です。

症状としては、唇や口の中に、ミルクカスのような白いものがついたり、舌が真っ白になったりします。

ガーゼなどで拭き取っても取れない場合には、ミルクカスではなく鵞口瘡の疑いがあるので気をつけてください。

軽い場合には特に痛みがないのですが、進行すると痛みや不快感があり、授乳を嫌がるようになります。

手足口病

手足口病は、夏に流行することが多いウィルス感染症として有名ですが、夏に限らず、年中通して感染する可能性があります。

37度〜38度の発熱、手足に水疱状の発疹、口内炎が主な症状です。

熱が出ず、発疹や口内炎で気づくケースも少なくありません。

生後6ヶ月以降の赤ちゃんに多い感染症ですが、早ければ生後2ヶ月〜3ヶ月くらいで感染してしまうこともあります。

口内炎ができるので、授乳を嫌がるのが特徴です。

     
手足口病なんて、どうして感染してしまうの!?少し詳しくご説明しますね。

手足口病は、「エンテロウイルス」「コクサッキーウィルス」により引き起こされます。

感染経路は、くしゃみなどによる飛沫感染、唾液や鼻水がついたものを触ってうつる接触感染です。

生まれて間もない赤ちゃんはあまり外出しないので感染することも少ないですが、生後3ヶ月頃になれば徐々に人の多い場所に行く機会も増えてきて感染する可能性が高まります。

また、上にお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる家庭も注意が必要です。

もし、手足口病かも?という症状があれば、小児科を受診しましょう。

手足口病には特効薬がなく、薬は処方されないと言われています。

しかし、小さい赤ちゃんの場合は、少しでも症状を緩和するために対症療法として薬が出るケースもあるので、病院受診は必須です。


このように、風邪や病気でお口の中に不快感があると授乳を嫌がってしまいます。

授乳時に泣くのは、「ママ、具合が悪いよ〜!」という赤ちゃんからのSOSでもあるのです。

口内を中心に、発熱など風邪の症状がないかを日頃から確認しておくと安心ですね。


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まとめ

いかがでしたか?

赤ちゃんが授乳を嫌がる理由について詳しくまとめてきましたが、参考にしていただけたでしょうか。

初めての子育てでは、分からないことがあって当然です。

「私はママなのに、赤ちゃんがなんで泣くのか分からないなんて…」そんな風に落ち込む必要はありません。


最初は何故泣いているのか分からなくても、落ち着いて、色々な可能性を考えていくことで赤ちゃんの要求に気づくことができます。

1番大切なのは、赤ちゃんが泣いてしまっても焦らないこと。

赤ちゃんが授乳を嫌がって泣き出したら、まずは自分の気持ちを落ち着けて、穏やかな気持ちで接するように心がけてくださいね。