小児に多いネフローゼ症候群ってなに?

毎日元気に走り回る子供。母親も本当に体力勝負ですよね。

「元気なのが当たり前」って思ってしまいがちです。

しかし、何気ないことから、思わぬ病気が発見された…
なんてことは、どんな元気な子供にも起こり得ること。

実際、「ネフローゼ症候群」も、そんな病気のひとつ。


今回は小児がなりやすいネフローゼ症候群の原因と治療について、ご紹介します!

尿検査や、日常のちょっとした変化から、発見に至ることが多いこの症状。
是非、正しい知識を知って、今後に役立てて下さいね!


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ネフローゼ症候群はどんな症状で何が原因?

ネフローゼ症候群とは、尿に相当量の蛋白が下りる症状を言います。


血液中の蛋白量が減少していってしまう結果、
身体のむくみから始まり、重症化すれば血圧の上昇や腹水胸水が溜まるなど、
身体の様々な箇所に悪影響を及ぼす症状です。


ネフローゼ症候群の原因は、腎臓に何らかの異常が見られたり、
他の病気の派生から起こります。

しかし、6歳未満の子供が発症する場合、そのほとんどの原因は不明

この「原因不明」というのが厄介で、
治療をすれば、経過は良好になることが多いのですが、
原因がはっきり分からないため、約70〜80%の子供が再発を繰り返すようです。


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どんなきっかけで発見されるの?

ネフローゼ症候群が分かるきっかけとしては、
まぶたが腫れるなどの顔周りのむくみで、異変に気付くことがあります。

また、尿が濁ったり、尿量が少なくなったり、
下痢などの症状から、病院で受診して発見されます。


子供に多いタイプは、突然強いむくみが生じることが多いため、
比較的、家族が異変には気づきやすいかもしれませんね。

その他にも、上記の症状が出る前に、3歳児検診や入園前、
または学校などでの検尿で発見されるケースも少なくありません。


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ネフローゼ症候群の治療方法とは?

ネフローゼ症候群には、ステロイドの投与を一定期間続ける治療が一般的。

約4週間、入院治療でステロイドの量を少しずつ減らしながら様子を見ていき、
落ち着いてくれば通院に切り替えつつ、完治に向けて治療していきます。

小さな子供の長期入院は、色々な面で負担がかかるため、
経過が良好であれば、医師との相談で早めに通院に切り替えることもあるようです。

どちらにしても、一定期間は入院の必要があります。


また、完治しても再発率がとても高いため、
家族も長いスパンで症状と向き合っていかなくてはならなくなります。




最後に

さて、今回「ネフローゼ症候群」についてお話してきましたが、
いかがだったでしょうか?

発症時は、急に強く目元がむくんだりするため、
虫さされと勘違いしてしまうママもいるようですよ。

子供の何気ない変化には、このように思わぬ病気が隠れている場合もあります。

予備知識をきちんと備えておいて、
いざという時正しく対処できるようにしたいものですね。