受精卵の移植が無事に終わったら、後は判定日を待つだけ。
ついに希望が叶うのか、それとも、また悲しい結果になるのか…。
本当に落ち着かない日々が続きます。
着床までに要する期間は約3~5日で、
その間、約1週間程度は、入院でなく普通の生活。
結果を待つだけと言いつつ、
少しでも妊娠率を上げたいのが、本音だと思います。
逆に、確率が下がるようなことは、一切したくないですよね。
そこで今回は、受精卵の移植後の理想的な過ごし方についてご紹介します!
まずは、誰もが思う「安静が一番?」から見ていきましょう!
移植後は安静に過ごすべきなの?
仮にも手術をしたので、
「安静に過ごしたほうがいいよね」
と考える人が多いです。
確かに、じっと寝ていたほうが着床しやすい気もします。
しかし、日常生活と妊娠率との関係を調査したところ、
普段通りの生活でも、安静生活でも、妊娠率には関係しない!
という結果がでています。
つまり、「わざわざ安静にする必要はない」ということ。
また、アメリカの研究グループのアンケートでは、
散歩やジョギング、水泳など、日常的に身体を動かしている女性のほうが、
妊娠率も出産率も高い結果が出ています。
ただし運動といっても、もちろん、激しい運動は厳禁で、
楽しみながらできる軽い運動程度が理想。
軽い運動は、ストレスの解消だけでなく、
基礎代謝アップや血行促進につながります。
だからと言って、日常的に運動しない人が、
いきなり激しく運動することは、逆にマイナス!
インドア派のあなたなら、まずはストレッチなど、
穏やかに動かすだけで十分。
もちろん家事などをしても、問題ありません。
施術当日は安静ですが、その後は判定日まで、
適度に動きましょう!
夜の夫婦生活はどうなの?
激しい運動がダメなら、夜の夫婦生活もダメなのでしょうか?
実は、性交渉が妊娠率に及ぼす影響についても、
体外受精後の女性に記録をつけてもらった調査結果があります。
その調査結果によると、妊娠率だけでなく、流産や出産まで含めて関連を調べたところ、
胚移植後の着床可能期間(子宮内膜が胚を受け入れる時期、特に受精後5~10日)に、
性交渉のあったカップルは、なかったカップルに比べて、
流産のリスクが高い傾向あるようです。
さらに回数も多いほど、リスクも高くなります。
実際、性交の際には子宮が収縮するので、
着床や妊娠の成功率にマイナスになると、調査以前から考えられていました。
そのため、胚移植後は性交渉を控えるように指導されることが多いです。
ただし、上記の調査の規模はそう大きくなかったので、
あくまで「明確ではないけれど避けたほうが無難」というスタンス。
個人的には、少しでもリスクがあるならしない方が良いと思います。
気をつけよう!これはやってはダメなこと!
激しい運動や性交以外に、
気をつけるべきことはあるのでしょうか?
先述のとおり、日常生活の基本的な動作は問題ありませんが、
念のため注意してほしいことを挙げてみます。
まずは、「タバコ・アルコールは禁止」。
特にタバコは、子宮に栄養を送る妨げになるので、
絶対にやめてください。
出産後も禁酒・禁煙は重要ですから、この機会に、
しっかりと断つ対策をしておくと安心です。
次に「自転車に長時間のること」も不可。
医学的に、はっきり証明されてはいませんが、
自転車の振動は、子宮収縮を促す危険があるので、
転んだりしてもいけないので、控えたほうが無難です。
ちなみに、私も妊娠中は自転車通勤をやめていました。
あと、移植当日の入浴は控えましょう。
どうしても入りたい場合は、シャワーにしてください。
理由は、移植時に膣内を傷がついていたりすると、
お湯に浸かることで、感染症になる可能性があるからです。
同様に、水泳なども移植直後は控えてくださいね。
そして、これは移植後に限ったことではありませんが、
「栄養の偏った食事」「体を冷やすこと」も絶対ダメです。
妊娠しやすい体づくりのためには、バランスのいい食事は不可欠。
血行不良が原因の冷え症も、妊娠の大敵です。
じゅうぶんに対策してください。
最後に一番重要なのが、「ストレスをためない」こと!
「いつも通りの日常生活」を基本に、
不安を抱え込まないようにしましょう。
もっとも術後ですから、
「いつも通りなんて無理!やっぱりいろいろ気になる!」
というのは仕方ありません。
でも、神経質になると、
逆に妊娠しにくい体になってしまいます。
なるべくリラックスして、
穏やかにすごす時間をもちましょう。
まとめ
いかがでしたか?
胚盤胞移植後の過ごし方は、それほど厳しい制限はないですが、
そのぶん神経質になったりしては、元も子もありません。
なるべく普段通り、ゆったりリラックスして、
過ごすのが、理想的ですね!
おおらかな気持ちでベビーを待ちましょう!