「できれば母乳で育てたい!」
「質のよい母乳をたくさん飲ませてあげたい!」
その為には、何を食べたらいいの?
そんなあなたの声にお応えするべき、
今回は、母乳がよく出る食べ物をご紹介します!
- どうやって母乳がつくられるのか?
- そして、母乳をつくる上で必要な栄養素?
- それらを多く含む食品と効率のよい食べ方?
を、順に一緒に見ていきましょう!
母乳がつくられるメカニズムとは?
まずは、母乳がどうやって作られるのかを、
見てみましょう!
- 出産で胎盤が外に出されると、母乳をつくり出すホルモン「プロラクチン」が、乳腺に働いて母乳が作られる。
- 赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が、脳の視床下部を刺激して、母乳を分泌させるオキシトシンを分泌される。
- オキシトシンは、母汁を乳房から押し出すポンプの役割をします
実は、母乳をつくり出すプロラクチンの分泌が増えれば増えるほど、
母乳生産も増えることがわかっています!
では、どうしたらプロラクチンが増えるのでしょう?
それは「ママの睡眠」と「赤ちゃんの吸う刺激」です。
そして、もう一つ母乳をつくるのに大切なことは、
ママの血液がサラサラのいい状態であること。
母乳は血液からつくられます。
授乳中は良い血液をつくるための食事を、積極的に取り入れることが大切!
では、どんな栄養素をとればいいのか見てみましょう。
授乳中に必要な栄養素とは?
授乳中は、バランスよく食べることが大切と言われますが、
積極的に取り入れたい栄養素はこの3つです。
- 葉酸
- カルシウム
- 鉄
実はこの3つの栄養素は、すべて血液をつくる上で、
大事な役割があるのです。
それでは、それぞれの働きを見ていきましょう。
葉酸
葉酸には、二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクを減らすため、
積極的に摂取するように言われますが、新しい赤血球をつくり出す役割もあります。
水溶性のビタミンなので、たくさん取り過ぎる心配もいりません。
葉酸について詳しくはこちら
→葉酸の多い食べ物を食べよう!
カルシウム
イライラしていると、「カルシウムが足りないんじゃない?」
と、言われたことはありませんか。
カルシウムには、脳神経の興奮を抑える作用があります。
そして、カルシウムは血液をサラサラ状態にする働きをしています。
産後は今までの生活が一変し、睡眠不足や赤ちゃんのお世話や夜泣きでイライラしがち…
知らないうちに、体内でカルシウムが使われているので積極的に採りたいですね。
鉄
鉄は、赤血球の中で身体のすみずみまで、
酸素を運搬する働きをしています。
鉄が不足すると赤血球の数も減り、貧血になってしまいます。
重要な栄養素がとれる食べ物はこれ!
厚生労働省が、授乳期に推奨している量は、
- 葉酸:300㎍
- カルシウム:1100㎍
- 鉄:13㎍
※1㎍(マイクログラム)は0.001g
それぞれ多い食品を見ていきましょう。
葉酸の多い食品
- 鶏レバー(40g):520㎍
- 牛レバー(40g):400㎍
- 豚レバー(30g):243㎍
- とうもろこし(1本):132㎍
- ほうれん草(200g):220㎍
- モロヘイヤ(100g):250㎍
- 枝豆(13g):31㎍
- アボガド(1個):135㎍
- 納豆(1パック):60㎍
- 焼き海苔(小10枚):57㎍
- いちご(100g):90㎍
カルシウムの多い食品
- 牛乳(200cc):200㎍
- スライスチーズ(1枚):126㎍
- スキムミルク(大さじ1):66㎍
- 小松菜(80g):232㎍
- ヨーグルト(150g):165㎍
- しらす干し(10g):53㎍
- 煮干し(10g):220㎍
- 高野豆腐(2枚):118㎍
カルシウムはビタミンDと一緒にとると、
より効率的に体内に吸収されます。
鉄分の多い食品
- ほうれん草(200g):7.5㎍
- 大豆(20g):1.9㎍
- 煮干し(10g):1.8㎍
- ごま(大さじ1)0.9㎍
- 高野豆腐(2枚):0.9㎍
- ひじき(5g):2.8㎍
- あさり(味噌汁1杯):2㎍
- 卵黄(1個):0.8㎍
- 切り干し大根(20g):1.9㎍
- 牛肉もも肉(80g):1.8㎍
- 鶏もも肉(80g):1.7㎍
- 豚もも肉(80g):1.0㎍
鉄は、たんぱく質、ビタミンCと一緒に採ることで、
吸収率を高めることができます。
まとめ
これだけ見てきましたが、数字だけみているとなんだか大変そう(;´Д`)
余程意識しないと、毎日クリアするのは難しそうですね。
食事だけで採ろうと思うと大変ですが、サプリなどを上手に活用しながら、
良い母乳が出るように頑張りましょう^^