朝起きた時に、子供の目が目やにでいっぱい…
それが1日だけだったら、「昨日はほこりっぽかったからかな?」
って思うけど、しばらく続くようだと、さすがに心配になりますよね。
そこで今回は、子供の目やにの原因を色々と調べてみました!
あなたの子供もその目やにの原因は一体何んでしょうか?
目やには代謝活動の産物!
健康な状態のときでも、目やには出ます。
目の膜は、常に粘液を分泌しているので、
そこに、ほこりなどがくっつくことで目やにになるんです!
例えば、運動会や砂が多く待っているところに行った次の日に、
目やにと一緒に砂が出てくることがあります。
これは異物を目やにとして出すことで、目を守っているんです。
しかし、基本的には代謝活動なので心配ないのですが、
あまりにもたくさん出るとか、なんだか膿っぽくてネバつく…
など、目の病気の可能性も(;゚Д゚)!
では、次に見て行きましょう。
目やにの原因1:結膜炎
「目やにが出る・赤く充血している・かゆみがある…」
なんていう症状の時は、「結膜炎」の可能性があります。
結膜炎とは・・・
何らかの原因で、炎症を起こしてしまっている状態です。
その何らかの原因が何かによって、3つに大きく分けられます。
- 細菌性結膜炎
- ウイルス性結膜炎
- アレルギー性結膜炎
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう!
細菌性結膜炎(感染力:弱い)
私達が一般的に、「結膜炎」と呼んでいるのがこれです!
結膜が、黄色ブドウ球菌などの細菌や微生物に感染して発症します。
汚れた手で目をいじったことが原因で、感染する場合も多いですね。
- 目やにの特徴:黄色っぽくてドロドロしたタイプ
- 治療:抗生物質の点眼薬で数日で治ります。
また、市販の目薬で、治ることもあります。
たいていは軽症です。
うちの子供は、すぐに目がかゆいとか、目がゴロゴロして痛いとか言い出すので、
近所のドラッグストアで買った子供用の目薬を、常備しています。
今のところ、これで何とかなっています(笑)
ただ、ホームケアだけでは無理そう!と判断した場合は、
すぐに眼科を受診することにしています。
ウイルス性結膜炎(感染力:強い)
結膜炎の中で、一番感染力が強いのがこれです。
ウイルスに感染することで発症します!
そして、ウイルス性結膜炎はさらに細かく分類できます。
- 流行性角結膜炎
- 咽頭結膜熱
- 急性出血性結膜炎
はやり目ともいいます。アデノウィルスによる感染で起こります。
症状としては、目やにと目の充血です。
プールを通して感染して流行するので、プール熱と呼ばれます。
でも実際は、プールに入らなくても、夏じゃなくても移ります(´Д`;)
目やに、目の充血といった目の症状の他に、
高熱が出たり、のどの痛みが強く出ることが特徴です。
感染力がとても強いのと、潜伏期間が短いことが特徴で、
感染したら1日で症状が出ます。
症状は、流行性角結膜炎と似て、目やにと充血です。
治療は、ウイルスに効く薬はないため、対症療法となり、
目の症状には、ステロイドの点眼薬が処方されます。
あと、ウイルス性結膜炎は、
家族でタオルを使いまわすと感染ってしまうこともヽ(´Д`;)ノ
結膜炎にかかった子供の使ったタオルやハンカチは、
普通に洗濯してもウイルスが死滅しないので、
しっかりと消毒をしてください。
アレルギー性結膜炎(感染しない)
最近、増えてきているのがこちら!
ダニ、カビ、ハウスダスト、花粉などの物質が結膜に入ってきて、
過敏に反応してしまった結果、かゆみや充血、目やにといった症状が(;´д`)
- 目やにの特徴:黄色っぽい目やに
- 治療:抗アレルギー剤の点眼薬が処方されます
目やにの原因2:さかさまつげ
普通まつげは、目に入らないように外に向かって生えています。
しかし、赤ちゃんは、まぶたに脂肪が多くてはれぼったいので、
まつげが内側に向かって生えている場合があります。
そうすると、まつげが角膜を刺激して、目やにの原因になり、
充血や痛み、涙といった症状がでることがあるんです。
治療は、成長と共にさかさまつげは治ります。
家で無理やり、さかさまつげをどうにかしようとはしないで、
気になる人は、眼科に行きましょう!
目やにの原因3:ものもらい(感染しない)
さかさまつげの所でお話したように、
まぶたには、脂肪や汗を出す線があります。
その線が細菌に感染することで、ものもらいが発症!
目やにの他、まぶた全体の腫れ、目のかゆみ、赤みなどが主な症状です。
治療には、点眼薬や目軟膏が処方されます。
程度によっては、抗生物質などの内服薬が処方されることも。
目やにの原因4:先天的な病気(先天性鼻涙管閉塞)
この病気は、たいてい、生まれてすぐに分かります。
涙は目を潤して、最終的に鼻涙管という管を通って、
鼻からのどへ流れる仕組みになっています。
生まれつき、この鼻涙管に薄い膜が残っていて、管を塞いでしまうために、
涙が詰まって、鼻やのどに流れて行かないのが、先天性鼻涙管閉塞です。
いつも涙が目にたまっている状態なので、
常に涙目になって、目やにが出ます。
また、涙嚢(るいのう)にたまった涙が、最近感染することで、
涙嚢炎になってしまうことも…
言葉だけ聞くとびっくりしてしまいますが、
点眼やマッサージ、涙嚢の洗浄で自然治癒する場合もあります。
様子を見て治らない場合は、ブーンという細い針金を通して、
薄い膜を破る手術をすることで、改善されます。
ちなみに、片目だけ目やにが出る場合はこちら!
→赤ちゃんの片目だけに目やにが!まさか病気?何科を受診?
まとめ
目やにがたくさん出たり、不快な症状があると、
いくら親が「目をこすっちゃダメ!!」と言っても、
子供ってついつい目をこすります…。
こすることで、角膜に傷をつけてしまい、
視力に影響が出てしまうこともあるんです。
気になるような目やには、目だけの症状であれば眼科を、
熱やのどの痛みなど他の症状も出ているようなら小児科を、
ぜひ受診してくださいね。