妊娠高血圧症候群という言葉に、耳なじみがない方でも、
「妊娠中毒症」という名前なら、聞いたことがある!
という方は多いかもしれません。
「妊娠中毒症」というのは、妊娠高血圧症候群の昔の名前。
以前は、
「むくみ」「高血圧」「尿たんぱく」のいずれかに該当したとき、
「妊娠中毒症」と診断されていました。
しかし、2005年に定義が変わり、
「高血圧」を含む何らかの症状があるとき、
「妊娠高血圧症候群」と診断されるようになりました。
- なんかむくんでる・・・これって妊娠高血圧症候群??
- 妊娠前から高血圧気味・・・
- 身内に高血圧持ちがいるから不安・・・
などなど
今回はそんなプレママの不安を解消すべく、知らないと怖い、
でも知っておけば安心!妊娠高血圧症候群の症状や予防法について、
書いていきたいと思います^^♪
元気な赤ちゃんを、無事に産んでほしいので、
妊娠後期の症状が、気になっているあなたは、
是非読んでくださいね!
それでは、さっそく見ていきましょう!
こんな症状が出たら、健診を待たずに病院へ!
以前は「むくみ」が大きな診断基準でしたが、
むくみは、実に妊婦さんの4割近くが経験するよくある現象。
しかし、現在では「血圧」が最も大きなチェックポイントになっています。
具体的には、上が140以上、下が90以上なら、すぐに病院へ!
もし今、血圧がぎりぎり超えていなくても、
- 以前から尿たんぱくが「陽性」と指摘されている
- ハイリスク妊婦
なら、大事を取って、
早めに病院へ連絡することを、おすすめします。
ちなみに、
「妊娠高血圧症候群ハイリスク妊婦」とは?
- 35歳以上の高齢出産
- はじめての妊娠
- 太り気味、生活が不規則、ストレスが多い
- 自分または親族が、元から高血圧
などの要素をもつ妊婦さん。
こうして、見てみると、ハイリスクと言っても、
ごく一部の限られた人にだけ起こる病気ではない、
ということが分かりますよね!
これって中毒症状? 先輩ママが経験した妊娠後期の異変!
誰でもなる可能性があるとはいうものの、
「病院へ行くほどのことなのかなぁ?」
と一歩踏み出せない妊婦さんも多いはず。
そこで、
妊娠高血圧症候群と診断された友人たちの経過を、
以下にまとめてみました。
病院へ電話する前の、判断材料にしてみてください!
- 【むくみ→高血圧→誘発分娩】
- 【動悸・吐き気→高血圧→帝王切開】
- 【むくみ→尿たんぱく→自然分娩→産後高血圧】
痛みを感じるほど、むくみがあったけれど、先生からは何も言われず。
2週間後の健診で血圧が基準値を超え、その場で入院決定。
このままだと赤ちゃんが危ないということで、
陣痛促進剤を打ち、自然分娩で無事出産!
産休前で働いており、残務整理で疲れ気味に。
妊娠後期に入って、つわりのような症状がぶり返し、
妊娠35週で、高血圧と診断。
安静のため入院し、臨月に入るのを待って、帝王切開で無事出産!
いつもの靴が入らないぐらいのむくみがあり、
健診で尿たんぱくを調べたら+++、
「塩分摂りすぎてない?」と言われるも、身に覚えなし。
予定日が近かったので、大事を取って入院し自然分娩で無事出産!
その後、産後高血圧で入院延長。
どうでしょう?
思い当たる症状はありましたか?
私は、「妊娠高血圧症候群」=「帝王切開」
というイメージを持っていましたが、
必ずしも、そうとは限らないんですね。
ただし、安静のために入院になる可能性は高いので、
心配がある妊婦さんは、入院が早まってもいいように、
準備を整えておいたほうがよさそうです!
なぜ怖い?妊娠高血圧症候群とその予防法!
ここまで、中毒症状にスポットを当てて書いてきましたが、
そもそも、妊娠高血圧症候群になると、
どんな危険があるのでしょうか?
と、その前に、この病気の原因を知る必要がありますね。
まずは、原因から説明します^^
妊娠高血圧症候群の原因とは?
一説では、
妊娠初期、胎盤の血管がうまく作られなかったことにより、
妊娠後期になって、酸素の循環が悪くなり、
酸素の供給量を上げるために、血圧が高くなる!
というメカニズムではないか、と言われています。
では、
実際に発症してしまうと、どんなことが起きるのでしょうか?
- 【胎児への影響】
- 【母体への影響】
酸素の循環が悪い状態が続くと、赤ちゃんの発育に悪影響が及びます。
充分な妊娠週数が経過していれば、
緊急帝王切開で赤ちゃんを取り出すことができるものの、
最悪のケースでは、出産前に胎児が亡くなることもあります。
血圧が高くなると、体中の細い血管が傷ついたり破れたりして、
出血しやすくなります。
さらに、血を固める成分が減っているため、
大出血から死に至るケースも。
ただの高血圧とあなどってはいけないことは、
お分かりいただけたと思いますが、肝心の予防法はあるのでしょうか?
実は、先ほどふれた、
「胎盤が作られる過程の異常」は、なぜ起きるか分かっておらず、
残念ながら、防ぎようがありません。
ですが、高血圧が進まないよう、
減塩や安静を心掛けることはできます。
また、
こまめな血圧チェックや、妊婦健診に欠かさず行くことで、
早期に「妊娠高血圧症候群」に気付く事は可能です。
早期に発見する事で、重症化を防ぐことができるので、
安定期に入ったからといって油断せず、
体調の変化に、気を配ってみてください^^
まとめ
妊娠中の異変は、自己診断せず病院へ!
多くの妊娠高血圧症候群は、初期にはほとんど自覚症状がなく、
出血が起きたり、手足のしびれを感じたりする頃には、
かなり重症化しているのが怖いところ。
ですが、病気について知識があるだけで、
余計な不安や、ストレスを抱えずに済みますし、
何かあっても、必要以上に慌てなくて済むはずです!
そして、何か不安があるときは自己診断せず、
ささいなことでも、お医者さんや助産師さんに相談することをおすすめします。
ひとりで悩んでいると、お腹の赤ちゃんも心配させてしまいますからね^^♪