2013年、関東を中心に、大人の風疹患者が激増したニュースは、
記憶に新しいですよね。
最も流行した時期では、前年同期比の30倍以上の患者が報告され、
予防接種に人が詰めかけたため、一時はワクチン不足という事態にも陥りました。
しかし、妊娠希望の女性にとって注意すべきは、「風疹」だけではありません。
「麻疹」という病気も、妊婦さんが感染すると怖い病気。
規則正しい生活、体を温める・・・などの、
「妊活」という言葉が使われるようになって久しい今日この頃。
実は、その一項目に、「予防接種を受ける」も付け足す必要があるんです。
今回は、妊活にこれから必須だと思われる、
麻疹風疹の予防接種や、大人が受ける場合の費用についてご紹介します。
早速見ていきましょう!
そもそも、麻疹・風疹ってどんな病気?
まず、「麻疹」と「風疹」のふたつ、名前は似ていますが、まったく別の病気。
出る症状にも違いがあります((((;゚Д゚))))
ここでは、
- 大人がかかった場合にどんな症状が出る病気なのか?
- 妊婦さんが感染するとどうなるのか?
について解説していきます。
麻疹(ましん)と風疹(ふうしん)
- 38度以上の高熱が、3日~4日続く
- 発熱前に、口の中に白い斑点ができ、痛みを伴うので食事もままならなくなる
- 激しい咳、鼻水、目ヤニが出るなどの症状と、体中の皮膚に赤い斑点ができる
- 大人は子供より重症化しやすく、こじらせると入院が必要なことも!
- 妊娠中の母体は、胎内の赤ちゃんを異物と認識しないために、
免疫力が低下しており、咳、発熱など、すべての症状が重く出やすい - 感染した妊婦さんの約30%が、流産・早産してしまう
ちなみに、妊婦さんが感染すると・・・
【風疹】
- 咳やくしゃみといった症状に始まり、全身に赤い発疹が出る
- リンパ節が腫れたり、目が充血する
- 大人では、関節の腫れや痛みを伴うことも
- 妊娠初期(~20週)の妊婦さんが感染すると、3分の1程度の確率で、
胎児が、「先天性風疹症候群」を患う可能性があるまだ臓器などが出来上がる前の胎児が、風疹ウイルスに感染することで、
心臓の病気や難聴、精神の発達の遅れなどの、障害を持って生まれる病気
ちなみに、妊婦さんが感染すると・・・
このように、
- 麻疹:流早産の危険性が高まる
- 風疹:胎児に障害が出るおそれがある
と、それぞれ妊婦さんには非常に恐ろしい病気であることが分かったと思います。
しかし、
妊娠してからでは予防接種を受けることができません
ので、受けるなら今!
妊娠する前、妊娠を希望している段階で受けておく必要があるのです。
では、次の章で、実際の予防接種、その費用、受ける際の疑問について、
解消していきましょう!
麻疹・風疹の予防接種と費用、抗体検査は必要?
まず、麻疹と風疹の予防接種は、それぞれ単独で受けることもできますが、
今は「混合ワクチン」が開発されているので、
1回の注射で、両方の予防接種を受けることが可能です。
料金は、原則として全額自己負担なので、
- 単独接種 : 6000~8000円
- 混合ワクチン : 8000~11000円
ぐらいが相場。
万全の抗体を持つためには、
「混合ワクチン」で、麻疹・風疹両方の予防接種を受けるのがおすすめです。
私は、
「すでに抗体を持っていれば、そのワクチンは打たなくていいのでは?」
「抗体があるのを知らずに予防接種を受けたら、良くないことが起きるのでは!?」
と思い、内科の先生に尋ねたところ・・・
- 抗体があるかどうか調べるのに、6000円ぐらいかかる
- 過去に感染したことがあっても、時間が経てば免疫が弱まっている可能性がある
- 充分な抗体を持った状態で、更にワクチンを打っても、特に悪いことは起きない
とのこと!
抗体検査を受けるだけでも、予防接種1回分ぐらい費用がかかり、
抗体検査を飛ばしても、特に問題はないとのことですから、
はじめから予防接種を受けることをおすすめします!
まとめ
最後に、予防接種の費用について耳寄り情報をひとつ。
先の大流行を受けて、
風疹単独ワクチン、風疹+麻疹混合ワクチンは、
予防接種費用が、市町村から助成される場合があります。
- 妊娠を希望する女性のみ
- 妊娠希望の女性+妊婦を持つ配偶者の男性
- 20歳~49歳までの男女
など、助成される範囲は自治体によって異なりますので、
実施しているかどうかも含めて、一度確認してみてください!
防げる病気やリスクはできるだけ避けて、
あなたの「妊活」が成就することを祈っています^^