妊娠すると、誰もが経験する食事制限。
病院から、体重を増やさないで!食事量を減らして!と厳しい指導を受け、頭を悩ませる女性は少なくありません。
中には、『ご飯は○グラムまで』、『パンは禁止』、などと決められてしまったという話も耳にします。
食べたいものを食べられない毎日…。
本当に、ストレスですよね。
実は私も第一子を妊娠した際、食事制限がものすごいストレスとなり、ノイローゼ気味になってしまった経験があります。
想像していた幸せなマタニティーライフとは程遠い生活で、出産にも後ろ向きな気持ちになってしまう日々。
- こんなにストレスを溜めていて赤ちゃんは大丈夫なのかな…
- なんとかこのストレスから抜け出したい!
- お腹が空いて我慢できないときはどうしたら…
頭の中は、こんな悩みでいっぱいでした。
今、これを読んでいるあなたも、同じようなことで悩んでいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ストレスによる胎児への影響と、食事制限によるストレスを解消する方法を中心に紹介いたします!
食事制限中でも食べられる、おすすめの食材も紹介しています。
あなたもこれを読んで、ストレスフリーを目指しましょう!
ストレスが胎児に与える影響とは
妊娠すると、女性の体はお腹の赤ちゃんを育てるために本能的に栄養を溜め込むようになります。
そのため、妊娠前より食欲が増したり、体重が増えやすくなります。
結果、急激に太ってしまい、妊娠中毒症と言われる血圧の病気を引き起こすリスクが高くなってしまうのです。
さらに、産道に脂肪が付けば、赤ちゃんの通り道が狭くなり、難産になってしまうケースも少なくありません。
こうした危険を回避するために、多くの病院では食事制限をして体重をコントロールするのです。
一方で、この食事制限がストレスとなり、お腹の赤ちゃんにこんな影響を及ぼす可能性も…。
赤ちゃんが小さく産まれやすい
私たちの体は、強いストレスを感じると血管が収縮し、血行が悪くなりがちです。
お腹の赤ちゃんは、お母さんの血液に乗って運ばれてくる栄養を吸収して大きくなるため、母体の血行が悪いと栄養の吸収率が悪くなってしまうのです。
こうしたことから、母親が強いストレスを感じていると、お腹の赤ちゃんがあまり育たず、小さく産まれてしまう可能性があると言われています。
切迫早産を引き起こす可能性がある
切迫早産とは、早産(妊娠22週移行、37週未満)で赤ちゃんが産まれてしまう、一歩手前の状態のことを言います。
切迫早産の原因は様々であり、なかなか特定できないこともありますが、原因のひとつに、ストレスがあると考えられています。
先にも述べたように、ストレスを感じると血管が収縮して血行が悪くなり、お腹が張りやすくなるので、早産へと繋がってしまうのです。
このように、ストレスによる血行不良が主な原因となり、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
もちろん、ストレスがあるからといって必ずしもこうなるというわけではありません。
小さい赤ちゃんが産まれたり、切迫早産になったりする原因は本当に様々です。
ですから、今ストレスがあるからといって、「元気な赤ちゃんが産まれないんじゃ…」なんて思い詰める必要はありません。
とはいえ、赤ちゃんにとってもあなたにとっても、ストレスは少ない方がいいに決まっていますよね。
そこで続いては、妊娠中の食事制限を乗り越える、ストレス解消法をご紹介していきたいと思います!
おすすめのストレス解消法
ストレスを溜め込むのはお腹の赤ちゃんに良くない!
頭ではそう分かっていても、食べられないストレスは簡単には解消しませんよね。
私自身、「なんとかストレス解消しなきゃ」と思うこと自体がストレスになってしまって悪循環に陥ってしまった経験があります…。
そんな私でも、食事制限のストレスを解消することができたおすすめの方法が、これ!
方法その① 散歩
家にこもっていることが多いと、手持ち無沙汰になりがちで、マイナス思考になってしまいやすいです。
そんなとき、散歩に出て外の空気を吸うことで、心をリラックスさせて気分転換することができます。
散歩に行くときは、できるだけ考え事をせず、周りの景色に目を向けてゆっくりと歩くことがポイントです。
方法その② マタニティヨガ
マタニティヨガとは、妊娠中でも無理なく行えるヨガのことです。
ヨガでストレッチすることにより、開放的な気持ちになり、ストレスを解消することが可能。
ヨガの呼吸法は、心も軽くしてくれると言われ、出産に対するネガティブな気持ちもほぐしてくれること間違いなしです!
また、私がマタニティヨガに通って1番良かったと思ったのは、自分と同じように出産を控える妊婦さんとたくさん話ができたこと。
お互いに、今の悩みや、ストレスを共有することで、「私だけじゃないんだ」「一緒に出産まで頑張ろう!」そんな気持ちになれましたよ!
ヨガによる効果だけでなく、他の妊婦さんと交流できるという点でもストレス解消におすすめです。
方法その③ 買い物
アメリカの研究によると、人は買い物をするだけでストレスが解消され、幸福度が増すということがわかっています。
ストレスが溜まってきたと感じたら、気晴らしに買い物をするのも良いですね。
しかし、いらないものを無駄に買ってしまったり、あまり人に知られたくないものを買ったりすると逆にストレスが溜まってしまうと言われています。
まずは何を購入するか、きちんと決めてから買い物に行くことが大切です。
妊娠中は、赤ちゃんの肌着やタオルケット、産後の体をケアするクリームなど、
出産が楽しみになるようなものを買うのがおすすめです!
方法その④ 友達と会う
1人でいると、考え事をする時間も多く、食事制限のことや出産への不安などを考えてストレスを感じやすいです。
そんなときは、仲の良い友達と会い、気持ちをリフレッシュさせましょう!
友達と過ごすことで嫌なことを忘れられるだけでなく、悩みを相談することでストレスを解消する効果が期待できます。
話を聞いてもらうだけで心が軽くなることも多いので、家にこもりきりにならず、たまには友達と会ってみるのも良いでしょう。
方法その⑤ 赤ちゃんグッズを手作りする
なんとなく外には出たくない…そんなときは、家で赤ちゃんグッズを手作りするのもストレス解消に効果的です。
これから産まれてくる赤ちゃんのために服や帽子を作っていると、赤ちゃんに会うことが楽しみになり、不安な気持ちやストレスを忘れさせてくれます。
また、没頭することができるので、空腹を紛らわしてくれますよ!
手芸は苦手だから服なんて作れない…そんな人には、ミトンを作るのがおすすめ。
ミトンなら、形もそれほど難しくないので手芸初心者でも作りやすいですよ♪
方法その⑥ お笑い番組を見る
「笑う門には福来たる」という言葉がある通り、実は「笑うこと」でストレスを解消することができます!
私たちの体は、生命活動を維持するため、常に自律神経が働いています。
この自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経で構成されていて、ストレスを感じたり緊張しているときは交感神経、リラックスしているときは副交感神経が働く仕組みになっています。
笑うという行為は、副交感神経を活性化させるので、笑うだけでリラックスした状態を作りやすくなるのです。
そのため、お笑い番組を見てたくさん笑えば、ストレス状態から開放され、リラックスした状態を作りやすくなるでしょう。
方法その⑦ 好きなだけ食べる日を作る
食事制限で食べられない…。
そのストレスを解消してくれるのは、なんといっても「食べること」ではないでしょうか。
日々食事制限を頑張っている自分へのご褒美として、月に1回だけ、好きなものを食べる日を決めてみてください。
その日だけは我慢せずに好きなものを食べることで、食事制限のストレスが解消されますし、また頑張ろうという気持ちも湧いてきます。
私の場合は、妊婦健診が終わった日を、「好きなだけ食べる日」に設定していました!
出産までひたすら我慢し続けるというのは大変なことです。
たまには好きなものを食べ、ストレスを解消するのもアリですよ!
私はこんな方法で、食事制限のストレスを解消しました!
ひとつの方法だけではなく、いくつかを組み合わせてみたりしながらあなたにぴったりのストレス解消法を探してみてくださいね!
どうしても食べたいときは
さて、いくつかストレス解消法をご紹介してきましたが、この方法をもってしても、どうしても食欲が抑えられない、そんなこともあるでしょう。
そんなときは…仕方ないので食べちゃいましょう!!
え?
そんなことしたら太るから無理?
いえいえ、食べても太りにくい食べ物を選んで食べれば問題ありません。
私は食事制限中にどうしても食欲が抑えられないとき、こんなものを食べていました!
- こんにゃく
- ところてん
- 春雨
- もやし
これが低カロリーなのに、意外とお腹に溜まるんです!
こんにゃくやもやしなどは歯ごたえがあり、よく噛んで食べることで満腹感を感じられます。
また、妊娠中には、塩分の多いラーメンがなかなか食べられませんよね。
でも、麺類が食べたい…というとき、代わりに春雨を使うことで罪悪感なくツルツルと麺を食べる気分を味わうことができました。
さらに、おかずのようなものではなく、甘いデザートが食べたい!
そんなときには、ゼロカロリーのゼリーやアイスを購入して食べていました。
ゼロカロリーのゼリーやアイスは、スーパーやコンビニなどで簡単に手に入ります。
このように、太りにくいけど食べごたえがある、そんな食べ物を選べば、妊娠中の体重管理にも影響することなく食事を楽しめますよ♪
低カロリーレシピ
それでは、先ほどの低カロリーな食材を使って、私が実際に食べていたレシピをご紹介していきたいと思います!
お腹が重くて、料理も億劫…
そんなときでもぱぱっと作れて大満足なレシピになっているのでぜひ作ってみてくださいね♪
簡単!おやつこんにゃく
- 材料
- こんにゃく:食べたい分だけ
- きなこ:適量
- 砂糖:適量(カロリーが気になる場合は少なめに)
- 作り方
- こんにゃくを好きな大きさにカットする
- こんにゃくを軽く湯がくか、もしくは熱湯を回しかけ臭みを取る
- きなこと砂糖をお好みの分量混ぜ合わせる
- 水気を切ったこんにゃくにきなこをかけて完成!
(刺し身こんにゃくをそのまま使ってもOK)
もやしときのこのスープ
- 材料
- もやし:2分の1パック
- きのこ(しめじや舞茸):2分の1パック
- 生姜チューブ:2〜3センチ
- 水:400ml
- 白だし:30ml
- 作り方
- 鍋に水、生姜、白だしを入れて沸騰させる
- もやしを入れ、クタクタになりすぎない程度に火を通す
- きのこを入れてさらに火を通して完成!
- お好みで、刻みネギや唐辛子をプラスしてもOK!
酸辣湯風はるさめスープ
- 材料
- 春雨:25グラム
- 水:300cc
- 中華スープの素:適量(袋の分量参照)
- 酢:大さじ2
- 醤油:大さじ2分の1〜1
- 酒:大さじ2分の1
- ごま油:適量
- 具:小松菜やネギ、人参などをお好みで
- 作り方
- 鍋に水と、ごま油以外の調味料を全て入れて沸騰させる
- 具材を入れて火を通す
- 火が通ったら春雨を加える
- 春雨が戻ったら、香りづけにごま油を少量回し入れて完成!
(塩分を控えたい場合は調味料を少なめに)
まとめ
いかがでしたか?
食事制限のストレスによる悩みを解決することはできたでしょうか。
母子共に健康な状態で出産を迎えるためには、食事制限により体重をコントールすることが大切です。
とはいえ、食事制限によってストレスを溜めすぎてしまうのも決して良いことではありません。
今回ご紹介したストレス解消法を参考に、あなたに合った方法で上手にストレスを解消し、残りのマタニティーライフを満喫しましょう!