春の訪れとともに、むずむずの季節もやってきましたね。
この季節に赤ちゃんが、鼻水を出していると、
「もしかして、赤ちゃんなのに花粉症・・・?」
なんて、心配になりますよね(;´Д`)
そもそも、赤ちゃんでも花粉症になるのか調べたところ、とんでもない事実が…。
その事実とは、「赤ちゃんも花粉症になる!」という事(;゚Д゚)!
そこで今回は、赤ちゃんが花粉症になった時の症状と対策法、
また、ならない為にどうすれば良いのかについてご紹介します!
赤ちゃんでも花粉症になる!その特徴とは?
まずは、こちらを見てください。
2008年、全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象に鼻アレルギーの調査をしたところ、スギ花粉症である人は全体で26.5%との報告がありました。
そのうち0~4歳では、1.1%の乳幼児がスギ花粉症だと報告されているのです。
スギ花粉の飛散する量は年々増えており、また花粉症の患者数が増加傾向にあるだけではなく、実は患者の低年齢化も進んでいるのです。
(厚生労働省・環境省ホームページより)
これで分かるように、赤ちゃんでも花粉症になり、
その数は、どんどん増えています(;´Д`)
花粉症は、、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状のうちの一つ。
アレルギーの原因である、スギやヒノキ等の花粉が体内に侵入することで、
抗体が作られますが、この時点では、まだ発症はしません。
何度も花粉にさらされる内に、この抗体が少しずつ体内に蓄積されて、
体内の抗体が一定量を超えると、花粉症を発症するのです。
はじめは大人と同じように鼻水や鼻づまりなど、いわゆる風邪症状と同じで、
花粉症との区別をつけるのが難しいです。
特に、スギ花粉は2~3月に飛散し始めるので、
風邪をひきやすい時期とも重なります。
ちあみに、赤ちゃんの風邪と花粉症とを区別するポイントとしては…
- 風邪のように熱や咳はあまりでない
- 鼻づまりがなかなか治らず、機嫌がよくない
- 鼻水は透明(黄色く粘り気のある鼻水は、風邪や副鼻腔炎の可能性があります)
- 目が充血したり、痒そうに目に手をもっていく、目をこする
- 前年と同じ時期に、同じような症状が出ている
鼻水や鼻づまり、目の痒み等の症状がでます。
これは鼻水や涙を出すことで、入ってきた花粉を排出しようという体のしくみ。
ただ、赤ちゃんが花粉症を発症するのは、花粉が飛散するシーズンを、
最低2回経験してから、つまり1歳以上になってからです。
このため、0歳で花粉症になることはほとんどありません。
赤ちゃんの花粉症対策!
基本的には大人と同じですが、対策としては大きく分けて二つ!
- 鼻水を吸いとり呼吸を楽にしてあげること
- 花粉に触れさせないこと
赤ちゃんの鼻水をすいとる!
以前は、ママが赤ちゃんの鼻に直接口を当てて、
鼻水を吸い出していましたね(*^。^*)
ですが、最近はお互いの細菌感染を防ぐためにも、
市販の鼻水吸い器を使うことが多くなりました!
鼻水吸い器は、近所のドラッグストアでも購入できますが、
おすすめは、こちらの電動で吸い出すタイプのモノ↓
使用する際は、吸い口を鼻に対して水平になるよう軽く当てたら、
ゆっくり角度を変えて吸いながら、鼻水がよく吸える場所を探していきます。
この際、決して強い圧で吸わないようにしてくださいね、
鼻の粘膜が傷付いてしまいますので(;´Д`)
鼻水で注意しなければいけないこと
赤ちゃんや子供では、鼻と耳をつなぐ耳管(じかん)が大人よりも、
太くて短く、また水平になっています。
なので、鼻水に付着した細菌が耳管を通り、耳の中耳という場所にまで広がり、
耳炎になりやすいという特徴があります。
鼻水だけだから・・・と、あまり軽くみていると、急な高熱、耳だれ、
急性中耳炎になることも(;゚Д゚)!
花粉に触れさせない
- 花粉に触れる機会を少なく抑えること
- 付いてしまった花粉を早く取り除くこと
この2点が後々花粉症の発症を遅らせたり、症状を緩和させる大きなポイント!
今からでもすぐにできる具体的な対策について
- 赤ちゃんとの外出は午前中に!
- 外出時の服装にも注意!
- 外から室内に花粉を持ち込まない!
- 部屋の換気や掃除にもひと工夫!
- 洗濯物と布団干し
花粉は昼前後と夕方に多く飛散します。赤ちゃんとのお散歩や買い物、受診等の外出はできるだけ午前中にしましょう。
ウール等のふわふわ・モコモコした衣類はかわいいけれど花粉が付きやすく、繊維の中に入り込んでしまいます。
外出には花粉が付きにくい木綿や、表面がツルツルしたポリエステル等の化繊を外側に着せてあげるとよいですね。
頭に綿素材などの帽子をかぶせてあげると、髪の毛に花粉が付着するのを防ぐことができます。
帰宅したら玄関で上着や帽子等を脱がせ、花粉が多く付きやすい顔や手は、お湯で濡らしたガーゼ等で優しく拭き取ります。
帰宅後にすぐお風呂に入れたら、花粉をきれいに洗い流せていいですね。
換気は花粉の飛散が多い昼前後と夕方を避けます。
窓を開ける際は10cm程度にとどめ、カーテンをして花粉が室内に入らないようにします。
カーテンには花粉が多く付着しているので、定期的に洗濯しましょう。
また、掃除する際は、水拭き→掃除機の順に行なうと、花粉や埃が舞い上がるのを防ぐことができます。
これは喘息持ちの我が子の掛かりつけ医から教わったもので、我が家でも実践しています。
花粉の飛散量が多い時期は、洗濯物は室内に干しましょう。
花粉が飛散する時期は、黄砂やPM2.5などの細かい粒子も一緒に飛んできて、症状を悪化させたり、洗濯物を汚すことがあります。
布団も室内で布団乾燥機を使用すると、天候に関係なく乾燥することが出来ます。機種により布団だけでなく洗濯物を乾燥することが出来るタイプもあります。
なお、布団乾燥機を使用後には、必ず布団に付着しているダニやその死骸を掃除機で吸い取ると、喘息の発症やその症状を予防することが出来ます。
まとめ
いかがでしょうか。
大人と違って赤ちゃんの場合、症状を訴えることができず、
また花粉対策用のマスクをつけたり専用のゴーグルをすることも出来ません。
最近では、テレビの天気予報だけでなく、携帯やスマホの気象情報でも、
花粉の飛散状況や予報をチェックすることが出来ますよね。
このような情報を上手く活用しながら、外出する日や時間帯を調整して、
あなたも、そして赤ちゃんも今だけでなく将来の為にも、
花粉が体の中に入る量を出来るだけ少なく抑えるようにしましょう。
そして次のシーズンからは早め早めの対策をとり、
快適な春を親子で迎えられるといいですね!