普段、私たちが食事の時に当たり前に使う、
「いただきます」「ごちそうさま」ですが、正しい意味をご存知ですか?


最近、あるニュースを聞いて、その意味を考えさせられました・・・。

そのニュースとは、

「学校の給食の時、うちの子に、いただきます・ごちそうさまを言わせないでほしい!」

というクレームがあったのだとか。

「給食代を払ってるお客様だから、お礼を言って食べる必要はない」
という、なんとも残念な論理ですが・・・(ーー;)


そんなふうに思う人がいるの~!と驚いた反面、

「なんで、いただきます・ごちそうさまを言わなきゃいけないの?」

と子供に聞かれたら、私は何と答えよう・・・?

と、非常に考えさせられました。


そこで今回、私なりに調べてたどりついた結論をご紹介します^^

我が子をまっとうな大人に育てる為に、脳に汗をかいて考えついた自信作なので、
良かったら参考にしてください^^


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意味その1:作ってくれた人に対するお礼

いただきます・ごちそうさまの言葉には様々な意味がありますが、
いちばん一般的なのは「作ってくれた人に対するお礼」の意味。


「作っていただいたものを頂戴します=いただきます」

「大変なごちそうでした=ごちそうさまでした」



この言葉には、

「ありがとうございました!」

というお礼と感謝の意味が込められています^^


冒頭でふれたクレームのように、
「お金さえ払っていれば、お礼を言う必要はない」
と考える人もいるようですが、

  • お金を払った食事には、いただきます・ごちそうさまを言わなくていい
  •  ↓

  • お金を払っていない食事(親が子供のためにつくる食事)にだけ、
    いただきます・ごちそうさまを言いなさい

と、教育していることに他ならず、
それではあまりに悲しすぎますよね・・・。


そして、作ってくれた人に対するお礼以外にも、
もうひとつ大切な意味があります。

日本人特有の食に対する考え方だからこその意味なのですが、
それについては、次の章でご紹介しましょう。


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意味その2:食べ物に対するお礼

外国でも、食事の前に祈りを捧げますよね?

あれは、おいしい食事にありつけることに対する「神」への感謝
という意味が強いのだとか。


一方、日本が独特なのは、「食べ物」そのものに対して、
「いただきます・ごちそうさま」という言葉でお礼を言うところです。


いただきますとごちそうさまの意味とは


八百万(やおよろず)の神、という表現があるように、
日本では昔から、あらゆるものに命があり、神が宿っていると考えてきました。

今から食べる食事にも、そのひとつひとつの材料に命があった、
その命をこれから、いただきます、ありがとう!という意味ですね。



この考え方を宗教的、と考える人もおり、

「うちは無宗教だから、子供に言わせないでください」

と怒る人もいるそうですが、それもなんだかなぁ・・・。

いろいろな意味があることが分かりましたが、
どれも、子供に教える最初の一歩としてはやや難解です( ´・д・)

そこで私がたどり着いた、
最もしっくりくる、かつ明快な意味がこちらです!


意味その3:意味もなにもない!ただの挨拶だ!

難しいことを、散々述べてきましたが、それらを見事にひっくり返したうえで、
私がいちばん納得できる答えが・・・

「ただの挨拶!」


人は、朝会えば「おはよう」と言い、
夜会えば「こんばんは」と言いますよね。

「おはようと言う」こと自体には、
特に深い意味があるわけでも、伝えたいことがあるわけでも、
まして、誰かにメリットがあるわけでもありません。


しかし、もし朝すれ違っても「おはよう」と言われなかったら・・・
「おはよう」と言ったのに、返事が返ってこなかったら、・・・

どうでしょうか?

どうしたのかな?大丈夫かな?と心配されたり、
なんで何も言ってくれないんだろう?と、人を不安にするかもしれません。
「挨拶」とは、そういうものです。

同じように、「いただきます」「ごちそうさま」も、
食事を始める前・終わった後にする挨拶!

すると決まっているから、するんだ!
というのが、この章の考え方です。


もし、家族で席に着いて、何も言わずしれっと食事を始めたら、
「今日元気ないのかな?」と心配になりますよね。


挨拶をしない子供


そんな無用の心配を相手にさせないための優しさが、「挨拶」ということ。

これを子供に説明しようと思ったら、

  • 子 「なんでいただきますって言わないといけないの?」
  • 母 「挨拶だからよ」
  • 子 「なんで挨拶しなきゃいけないの?」
  • 母 「相手に心配させないためよ」
  • 子 「なんで相手に心配させちゃいけないの?」
  • ・・・・・・・・・・・・・・・。


という押し問答が繰り広げられる予感もしますが(笑)

「お母さんが挨拶しなくて、ぶすっとして不機嫌そうだったら嫌でしょ?」

「人にされて嫌なことは、自分もしちゃいけないんだよ」

などで、トドメを刺せるのではと(^_^;)

ぜひ、試してみて下さい!


まとめ

「いただきます、ごちそうさま」には、
人間として生きていくうえで、大切な意味が含まれています。

いつかは、その意味を、ひとつひとつ教えてあげることは、
とても重要ですし、親の大切な役目です!


しかし、まず最初の一歩として、
「いただきます・ごちそうさま」をはじめとした、
あらゆる「挨拶」の重要性を教える必要がありそう・・・
というのが、私がたどり着いた結論です^^


もしお子さんに、いただきます・ごちそうさまの意味を聞かれたら、
意味を知りたがっている好奇心を大切にして、
とことん付き合ってあげてほしいと思います。。。


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