子供がやたらと、耳を気にする・・・もしかして、中耳炎かも!?
中耳炎って、良く聞くけど実際にはどんな症状でどんな病気なのか、
実は、あまり詳しくは知りませんよね。
そこで今回は、子供がよくなる中耳炎の症状について、
分かりやすくご紹介します!
と、そのまえに、あなたのお子さんが、
中耳炎かどうかをチェックしてみましょう!
- やたらと耳を触る
- 鼻水の量が多い
- 目やにが多い
- 突然熱を出す
上記4つのうち、2つ以上当てはまってしまう場合は、
中耳炎の可能性があります(;゚Д゚)!
残念ながら、お子さんが当てはまってしまったあなたは、
そもそもどんな病気なのかから、一緒に見ていきましょう。
中耳炎とはどんな病気なの?
中耳炎とは、耳の中に膿が溜まってしまうことで起きる病気です。
特に強い痛みがなく、片側の耳だけ聞こえにくいなどの症状があります。
子供が中耳炎にかかると、耳の中に違和感を感じているため、
耳をやたらと触っていることが多いので、注意して見てあげてください。
また、耳と鼻は外からは見えない奥の部分で繋がっています。
鼻水の量が多いにも関わらず放置しておくと、
その鼻水が耳の中に入ってしまい、鼻水に含まれていた菌が耳に流れて、
中耳炎を引き起こす原因になることがあります!
子供の場合、大人に比べて鼻と繋がっている耳の管(耳管)が太い上に短く、
且つ傾きも水平に近いので、鼻から入った菌が耳に届きやすいです。
3歳未満の子供は自分で鼻をかめませんから、
親が、こまめに鼻水を吸い取ってあげる必要がありますね。
目やには合併症のサインかも!?
鼻水が多少出ている程度で、特に熱を出しているわけでもなかったのに、
ある朝起きたら、目やにがビッシリ(;゚Д゚)!
しかも、この目やに、拭いてもまた出てきて目の邪魔をしている・・・
実はこれ、私の子供の体験談です。
1歳くらいの頃ですが、まつ毛に目やにがビッシリで瞼を閉じてしまい、
目を開けられるようになるまで、何度も目やにをふき取りました。
ただその時は熱もなく、鼻水もそれほど多く出ていたわけではなかったのですが、
気になったので、病院に行きました。
受診した耳鼻科で、中耳炎と細菌性結膜炎の合併症との診断(;´д`)
耳と鼻が繋がっていることは先程触れましたが、
実は、目と鼻も鼻涙管という管で繋がっているんです。
これによって、鼻から入った菌が目とも行き来してしまい、
中耳炎と細菌性結膜炎の合併症を引き起したようでした・・・。
ちなみに、こんな時は何科を受診すればいいのか悩みますが、
少しでも風邪気味だったり、鼻水が出ている場合であれば、
目やにが出ているからと言って眼科を受診するのではなく、
まず、耳鼻科を受診することをおすすめします!
他にも色々な中耳炎の症状があるの?
中耳炎は、これまでの症状にプラス熱がありますが、
熱を出す中耳炎は、ほとんどが「急性中耳炎」と呼ばれるものです。
一般的に中耳炎と言われるものは、この急性中耳炎を指します。
発熱している場合は、鼓膜切開をして溜まっている膿を出すと、
大抵の場合、熱は下がります。
早めの処置をしていれば、急性中耳炎が悪化することは少ないです。
しかし、厄介な中耳炎もあります。
それが「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」と呼ばれるものです!
滲出性中耳炎は、耳の奥を見たときに腫れているという状況ではなく、
鼓膜の奥側にある中耳腔という場所に、
滲出液(しんしゅつえき)が溜まっている状態のことを言います。
この滲出液というものは、鼻から入った比較的弱い細菌が耳管を通って、
中耳腔に入ることで、中耳腔の細胞内から沁み出してくる水のことです。
普段の生活上でも、中耳腔ではこの作業が行われており、
耳管がきちんとした働きをしていれば、この滲出液は耳管を通って、
鼻から体の外に出ていくようになっています。
しかし、耳管の働きが悪いと、滲出液は排出されず、
中耳腔に留まってしまい滲出性中耳炎になります。
風邪の症状が長引いていて、尚且つ鼻水がずっと出ているようなお子さんの場合、
滲出性中耳炎の可能性があるので、注意してくださいね。
まとめ
小さい子供は免疫力も低いので、
それでなくてもいろいろな病気にかかりやすいものです。
その中でも中耳炎は、一度なってしまうと数年はかかりやすい疾患。
中耳炎の完治には、最低でも1か月以上かかります。
親御さんも大変かもしれませんが、一番辛いのはお子さん自身です。
家族みんなで協力しながら、根気よく治療してくださいね。
まずは、そうならないように、普段から子供よく見て、
耳に違和感を感じていたら、すぐに耳鼻科にいきましょう!