11月頃になると、医療機関や教育施設でよく見かける
「インフルエンザの予防接種を受けましょう」のポスター。
ああ、そろそろか・・・と思う人も多いでしょう。
特に子供は、2回接種なのでちょっと大変(;´д`)
インフルエンザが流行る時期には、
逆に、ウィルスをもらってきちゃうんじゃないかと、
小児科に行くのもためらわれます・・・。
でも、そもそも、インフルエンザが流行る時期は、
毎年決まっているのでしょうか?
今回は、インフルエンザの種類や、時期などを知ることで、
感染予防に、役に立つようにご紹介します。
季節性インフルエンザのピークはいつ?
国立感染症研究所では、厚生労働省事業の一環で、
全国約5,000の定点医療機関を受診した患者数を、週ごとに発表する
「インフルエンザ流行レベルマップ」が報告されています。
その過去のデータを見てみると、
だいたい季節性インフルエンザの流行のピークは、例年1~2月です。
もちろん地域によって異なりますが、12月後半頃から少しずつ流行り始め、
場所によっては、3月までインフルエンザ患者がいるようです。
インフルエンザのワクチンは、約2週間後から効果が出るので、
予防接種をするならば、12月中旬までに終わらせるのがベストと言えます。
ちなみに私の子供は、他のワクチンと同時接種して、
冬の小児科行きを最小限にとどめました。
(同時接種に関しては、お医者さんに相談してくださいね)
しかしどうしてこの時期インフルエンザが流行るのか?
インフルエンザが流行る原因!
冬真っ只中の温度が低くて乾燥している状況が原因です。
インフルエンザのウィルスは、基本的に空気中に漂っていますが、
寒くて乾いた環境下では、長生きできます。
反対に、私たちの喉や鼻の粘膜は弱ってしまい、
免疫力も下がって、ウィルスに抵抗する力が弱まります。
おまけに年末年始は、移動も激しい時期。
その結果、ウイルスが全国的に広がったり、
疲れが出てしまったりすることが、
流行しやすい原因になっています。
もちろん、年によっては、暖冬もあって患者数が少なかったり、
ウィルスの型によって、流行が変わったりもします。
しかし、基本的なピークは毎年同じようなので、
寒くなってきたら、まずは要注意です。
風邪とは違う?インフルエンザの流行!
寒くて乾燥した場所が好き!
といえば、風邪のウィルスも同じです。
では、風邪が流行るのと、インフルエンザが流行るのは、
違いはあるのでしょうか?
普通の風邪は、いろいろなウィルスによって起こり、
咳や鼻水、くしゃみや頭痛などの諸症状が見られます。
一方インフルエンザは、
インフルエンザウイルスに感染することで起こる、
ピンポイントな病気です。
インフルエンザの特徴は、風邪の症状も出ますが、
風邪より、高い熱が出て、関節痛や筋肉痛などの全身症状もあること。
そして、脳炎や肺炎など、小さな子や高齢者といった免疫力の低い人が、
まれに、重症化するケースもあります。
感染力も非常に強く、流行が始まると、
短期間のうちに、一気に感染が拡大します。
以前私は、小学校に勤務していたことがありますが、
風邪はポツポツ流行るのに対して、
インフルエンザの流行は急激かつ強力でした。
1クラスが学級閉鎖になると、数日後には学年に、
次の週には、兄弟姉妹を通して別の学年に、
さらに近隣の保育園や幼稚園、中学校にも拡大するような状況でした((((;゚Д゚))))
学級閉鎖となると、たとえ元気な子でも
外や遊び場で遊ぶのを禁止されてしまいますし、
一週間もその状況が続くのは実際大変。
風邪だけではここまで深刻な事態になることは、
あまりないので、やはりインフルエンザは特殊ですね。
子供たちの周りで流行の兆しがあったら、
様子をよく見てみましょう。
春にもインフルエンザが流行る?
先述のとおり、季節性インフルエンザは
冬に流行のピークを迎えますが、
4~5月など春に流行る場合もあります。
これには、インフルエンザの種類が関係しています。
インフルエンザの種類!
A型・B型・C型に大きく分類されます。
季節性のインフルエンザはA型で、他の2つの型に比べて、
患者数も圧倒的に多いです。
また変異しやすく、動物などにも感染するので
時々新しい組み合わせのものが出現して、世界的な大流行を引き起こします。
インフルエンザA型といえば、ソ連型や香港型などの種類がメジャーですが、
かつて大騒ぎになった、いわゆる新型インフルエンザや鳥インフルエンザも、
このA型に含まれています。
B型も流行がありますが、変異しにくいのでワクチンで抵抗でき、
それほど拡大しないのが特徴です。
C型は、さらに軽症のことが多いです。
ですから、大流行が起きるかどうかは、
ウイルスのタイプにもよります。
しかし、季節性インフルエンザの患者数が減っても、
春までダラダラと、インフルエンザB型のウィルスが残ることがあります。
春になっても寒さが続く年や、北のほうで寒い地域、
または、新学期や新年度のスタートで疲れが残っている人などが
ウィルスを拾ってしまうようです。
季節性のような爆発的な流行はなくても、
感染性があるのは事実。
おまけに、11月~12月に打ったインフルエンザのワクチンも、
春にもなれば効果も低くなっています。
実は私も、5月中旬にB型に感染しました(;゚Д゚)!
小学校勤務時代、1クラスに流行して学級閉鎖が起きたのですが、
ほかの学年やクラスに感染することもなく、職員もなんとか大丈夫でした。
しかし、このとき妊娠初期で、たまたま抵抗力が弱かったのか、
30人以上いる職員の中で、私だけが感染しました(;´д`)
このように流行状況は地味ですが、流行時期のピークを過ぎても、
インフルエンザに感染することがあるので、
疲れをためてウィルスに、付けこまれないようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
感染すると、大人も子供も苦しいインフルエンザ。
特に、くしゃみや咳を至近距離でしたり、
おもちゃを共有したりしているする子供には、注意が必要です。
正しい知識と情報をもって、
流行時期が近づいたらきちんと予防しましょう。