「子供は中耳炎になりやすい…」

子育てを頑張っているあなたなら、
一度は聞いた事があるかもしれません。


耳の奥が痛くなって、どうしようもなく不快になる中耳炎

中耳炎になった経験がある人なら分かると思いますが、
その不快感はスルーできるレベルでは、到底ありません(-_-;)

子供が言葉を話せる年齢なら、
「耳が痛い」と訴えてくるので、対処できます。

しかし、まだ話せない赤ちゃんの場合、
その仕草から、あなたが「中耳炎かも?」と気づいてあげないといけません!

ここでは中耳炎とはどんな病気なのか?改めての確認と、
赤ちゃんが中耳炎かどうか判断する方法
をお伝えします!


赤ちゃんを守るために、中耳炎の症状から見ていきましょう。


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赤ちゃんの中耳炎の症状とは?

中耳炎…その言葉はよく聞くけれど、実際にどんな病気?
と質問されたら「耳の中の炎症」くらいしか分かりませんね。

せっかくなので、中耳炎とはどんな病気なのか、
再確認のために、ここで見ていきましょう。


中耳炎には大きく、急性中耳炎と滲出性中耳炎の2種類があります。

このうち、生後半年~5歳くらいの子供に多く発症するのが、急性中耳炎。

そして、急性中耳炎になる原因のダントツトップが「風邪」


幼児の場合、鼻や喉と耳の物理的距離が近いため、
鼻水や喉に付着したウイルスが、体の内側を通って耳にまで届きます。

そのウイルスが原因で、耳の中で炎症を起こしてしまうのです(;´Д`)

この事から、急性中耳炎は風邪の後に発症しやすく、
その症状は「急激に耳が痛くなる」「発熱する」ケースがほとんどです。


一方、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)は、
耳の奥に液体が溜まる疾患で、痛みや発熱を伴うことはほとんどありません。

主たる症状は「難聴」。

急性中耳炎を完治させずに放置しておくと、滲出性中耳炎に移行する場合もある為、
急性中耳炎になった場合、適切な処置を施してきちんと完治させることが重要ですね。


中耳炎の症状

中耳炎かも?と疑うべきポイントはこれ!

子供が言葉が話せる年齢の場合、「耳が痛い」「耳が不快」「詰まった感じがする」
などと言えば、中耳炎を疑うことができ処置が可能です。

しかし、言葉を話せない乳児の場合、子供が普段と異なる様子はないか?
注意深く観察して、気付いてあげる必要があります!

こんな時は要注意!

  • 機嫌が悪い
  • 一定の時間をおいて大泣きしたり泣きやんだりを繰り返す
  • ミルクの飲みが悪い
  • しきりに耳に手を持っていく
  • しきりに首を振る

上の3つは、他に原因がある場合も多いですが、上の3つに合わせて、
下の2つの様子が見られる場合、中耳炎の可能性が上がります!

また、急性中耳炎は風邪の最中や後になりやすい特徴があるので、
子供が風邪を引いた時は、しばらくの間上記の様子が見られないか、
注意して見てあげてくださいね。

特に、黄色い鼻水が出ている・出ていた時は、要注意!

黄色い鼻水は、鼻水中に細菌がたくさん存在している為、
中耳炎を引き起こしやすいのです。


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夜に症状がでたら病院は行くべきなの?

夜に子供の具合が悪い時、救急外来へ行くべきか?
それとも、翌日の診療時間内に行くべきか?悩むところですね。

特にお仕事をしているママさんなら、昼間に連れて行く為には、
仕事を休む必要が出てきます。

さらに近年は、「救急外来は命にかかわるような重症でないと、利用すべきではない」
といった風潮が強いので、余計悩んでしまいますよね。


具合が悪いのが自分であれば、朝まででも我慢できたとしても、
赤ちゃんの場合、「万一、取り返しの付かないことになったら…」
なんて最悪の事態を考えてしまいます。

そこでおすすめは、まず、自治体や大病院が設置している、
救急電話相談に電話をして、指示を仰ぐという方法

電話することで、救急外来に受診すべきか否か、救急外来に受診しないなら、
朝まで自宅でできる応急処置方法を教えてくれます。


ただし、基本的に、中耳炎の場合は、
翌日の診療時間内に、耳鼻科に行くのが正解だと思います。

夜間救急外来に受診したとしても、
耳鼻科の医師が当直している可能性は非常に低く、
二度手間になるケースがほとんど。

でも、翌日の診療時間まで待つと決めた場合でも、
赤ちゃんが痛がっているのを、ただ見ているだけではツライ…。

そこで自宅で簡単にできる対処方法をご紹介します。

中耳炎の対処法とは?

中耳炎の場合、「冷やす」ことが症状の改善に繋がります。

氷水をビニル袋に入れて口を縛り、タオルにくるんで痛い方の耳に当てておくと、痛みがやわらぎます。ただし、「冷やす」ことに集中しすぎて、凍傷にならないように気をつけてください。

また、横になっているよりも座ったり立ったりしている体勢の方が、耳や鼻などの粘膜の血管の拡張が抑えられて楽になると言われています。

鎮痛剤や抗生剤は、素人の判断で服用させることは危険です。必ず専門家の支持を仰ぎましょう。



ただし、あくまでも対処法ですし、効果がない子供もいますので、
翌日には、病院で診察してもらってくださいね。


たかが中耳炎されど中耳炎

中耳炎といえば、ほとんどの人が名前を知っているメジャーな病気です。

しかし、よくある病気だといっても、
かかった本人は痛くてツライですよね。

かかったのが赤ちゃんであれば、自分が代わってあげたい!
と思うのが親心かもしれません。

しかし、残念ながら代わってあげることはできませんので、
できるだけ、早く発見して適切な治療を受けさせてあげてください

たかが中耳炎、されど中耳炎。
慌てることなく、早期発見早期治療を心がけたいものですね。


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